最低賃金額引き上げに関するコメント

提言、意見

2021年7月15日
上越中小零細事業者新連盟

 昨日、厚生労働省の中央最低賃金審議会において、最低賃金を全国加重平均で28円引き上げる目安の決定がなされました。

上越零細連といたしましては、最低賃金のアップに関しては賛成であることを表明いたします。

そもそも今までの賃金水準は、従業員の生活を保障するには安すぎます。低賃金は正規雇用と非正規雇用の格差を助長する一因でもあります。

中小零細事業者においては、一緒に働いてくれる従業員こそ大事な力であり、その力を削ぐような政策のあり方は認められないものであります。

上越零細連は、むしろ従業員をつなぎとめ長く働いてもらうことこそ、お互いに幸せな関係を築くことにつながると考えます。

また、企業で働く方々は、同時に企業の顧客であることも忘れてはなりません。
その方々の家計が最低賃金アップで多少なりとも潤えば、巡り巡って我々中小零細事業者の売上も増えるのです。

ゆえに上越零細連は、他の経済諸団体のように、今回の最低賃金アップを恐れてはいません。

ただし、最低賃金アップにより解雇が増加する危険性は確かにあります。
それに備えるためにも、日本は公的雇用を増やす必要があると我々は考えています。日本の人口当たりの公務員数は、他の先進国に比べて少なすぎます。

そもそもコロナ禍を理由に最低賃金引き上げに反対するのはおかしな話であり、上越零細連が提言している「消費税廃止」「社会保険料の廃止」を実行すれば、最低賃金引き上げが負担になることはありません。

上越零細連は、今後も従業員及び家計の負担減少・購買力増加のための政策を支持し、また主張し続けます。

以上

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