上越零細連 2021年今後の方向性(その1)
上越発、日本を救うロードマップ
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2021年5月18日、上越零細連は発足一年を迎えました。
昨年2020年12月に第一の目標であった高鳥修一議員へ提言を手渡すことができました。これもひとえに多くの方が関心を寄せてくださったこと、高鳥議員ならびに高鳥修一事務所が前向きに対応してくださったことによるものです。この場を借りて御礼申し上げます。
ここではこれまでの経緯を振り返りながら、2021年の今後の方向性、考え方をご説明していきます。
そのうえで、なぜ私たちは苦しいままなのか(なぜ日本は変わらないのか)、どうしたら変わるのかをレポートとしてまとめました。ぜひご覧ください。
発足から一年を振り返る
提言を中心にした流れ
この一年の一番の反省点は、活動の内容タイムリーに発信できなかったことです。
Twitterは比較的精力的に発信してきたのですが、当ウェブサイト、Facebookでの発信がまったくできなかったことをお詫びいたします。
まず、昨年2020年11月からここまでの流れをまとめてみます
高鳥修一議員への提言の申し入れが中心となります。
それぞれの記事にあるとおり、とにもかくにも我々上越零細連は高鳥修一議員に提言を出すことができました。そして高鳥議員も政府に対して追加経済政策を三度にわたり申し入れています。
しかし、その後政府はその声に応えていません。
なぜそのようなことが起きるのかについては
上越零細連 2021年今後の方向性(その2)
レポート:なぜ日本は変わらないのか(政治の右左、経済の右左)
で解説しています。そちらもぜひご覧ください。
2021年の方向性
上越零細連 2021年今後の方向性(その2)で分析、提示する政策に則り今後のロードマップをまとめたものが冒頭の図表となります。
まず上越零細連の団体としての具体的な行動についてお知らせします。
なにより今年2021年は、秋までに必ず衆議院議員総選挙があります。
上越零細連は地元新潟6区から選出された国会議員に政策を提言することで「圧力」となり、さらにその議員が「圧力」として政府に有権者の声をぶつけることで社会を良くしていこうとするものです。
発足時にも申し上げたとおり、我々の政策を中央に届けてくれるならその議員を支持し、そうでないならば選挙によって我々の考えに合う別の候補を選ぶしかありません。
政党は問いません。
この動きは2020年11月に提言を発表した際に、Twitterで多くの人から支持されたことで自負しています。
この方法はもちろん今後も続けていくわけですが、やはりその考えを広げていくために仲間が必要です。設立して以来、提言を手渡すことに手一杯だったので今後は仲間を増やしていくほうにも注力していきたいと考えています。
会員拡大の呼びかけ
上越零細連の考える経済の政策は間違いなく将来の上越地域、ひいては日本を救うものであると考えています。だからこそ賛同してくださる方をもっと増やしたい。
たしかに経済の話は小難しいかもしれない。
支持政党がはっきりしている方には我々の「新しい」やり方は抵抗があるかもしれない。
だからこそ、早く気づいていただきたいのです。
当連盟の入会資格に支持政党のあるなしは関係ありません
所属団体等も問いません。もちろん既存の商工団体や同業者組合に入っている方も歓迎します。
ニュースを見て文句だけ言っても何も変わりません。
今の日本に誰に言ってみようもない苦しさを感じる中小零細事業者のみなさん。
あなた自身の手で厳しい世の中を変えましょう。
上越零細連はそんなあなたの参加を待っています。
応援会員の募集→各地に零細連を広げるために
昨年零細連を立ち上げてから、中小零細事業者ではない方、新潟6区外の方から応援したいという声をいただいています。
まずは肝心の地元に呼びかけなければならないと考えていましたが、本当に今の日本を変えるためには応援してくださる方が多いほうがいいと気づきました。
そして、たとえば新潟6区以外の方々が、それぞれの地元で零細連を作ってほしい。
そのように考えた結果、そのためにも「応援会員」を募ることにしました。
エリア外の方もぜひご参加いただき、ゆくゆくはあなたの地元で零細連を興しましょう。
入会案内ページの「入会お申し込みフォーム」に「応援会員」を選べるようにしましたのでそちらをお選びいただき、必要事項を記入してお申し込みください。
討論会の計画
この秋の衆議院議員総選挙に向けて、新潟6区の候補者に経済政策を語ってもらう会ができればと考えています。公開/オンライン、討論会/ディスカッションなど形式はいろいろ考えられます。
大事なことは各候補がどのような経済政策を持っているかです。
経済に絞った議論もありそうでなかったでしょう。政党や耳触りのいいキャッチコピーだけで投票しないで済むような議論の場になればと思います。
講演会の計画→経済の「左」の普及
我々上越零細連の提唱する経済政策は日本でもかなり先進的だと自負しています。
この考え方を広めるために講演会を計画しています。
講演会においては上越零細連 2021年今後の方向性(その2)で説明している「経済の左」の立場の著名な方を招いて、日本を変える先進的な考えを多くの人に知ってもらいたいと考えております。
上越零細連の会員、応援会員になっていただき、ぜひこれら討論会、講演会の企画・運営にもご協力ください。
誰もが普通の幸せを得るために
最後に、今後の上越零細連における経済、社会についての基本的な方針、考え方をご説明します。
ロードマップの下段に掲載した表もご覧ください。
経済
今、日本の経済は新自由主義に染まっています。
そのため、「普通に仕事を得ること」「働けば普通に得られた幸せ」すら80~90年代を経て過去のものとなってしまいました。経済格差が広がり、あたかも身分制度があるかのようです。富を得た者はそれを自分の努力であると吹聴し、弱者は努力が足りないからだと自己責任を強いるのです。
上越零細連発足時に提示したとおり、我々はMMT(現代貨幣理論)をもとに経済政策を提言します。
MMTは現実を説明するためのレンズのようなもので、嘘をそれらしく見せるために数式をこねくりまわす主流派経済学とは全く異なるものです。
そのため今の世の中を支配している主流派経済学にとっては非常に不都合。だから彼らはMMTを汚い言葉を使って感情的に否定しているのです。
伊東
主流派経済学とMMTの違いををひとつあげてみましょう。
主流派経済学は「失業者」がいる前提、失業者を経済の調整弁として考えます。
しかしMMTは「失業者」をなくすためにどうするかを考えるのです。
それぞれ誰のための経済学なのか、これでわかりますよね。
社会(政治)
それまでも予兆はあったのですが、コロナ禍、東京五輪とこの一年あまりではっきりしたことがあります。それが国民の分断です。経済に格差という分断ができてしまったように、社会においても分断が大きな問題です。
日本の社会はそれを動かす政治が元々「政党」によって区切られています。
本来なら日本をどういう国にするかという政策による区別のはずですが、最近では相手を否定するための議論ばかりになっていないでしょうか。
また経済の新自由主義と同じように日本を不幸にしているのが社会の場合「自分さえ良ければ主義」。つまり「公の意識の低下、モラルの低下」です。
企業が目指すのは利益の追求であるとよく言われます。
しかしそれだけを目的としてしまうと、嘘をつき、他者を蹴落とすことが正しいと勘違いしてしまうのです。しかしそれは違います。我々中小零細事業者は地域があってはじめて存在できるのです地域全体が幸せでなければ、我々の商売も成り立ちません。
そのために必要な考え方が「ノブリス・オブリージュ」というものです。
フランス語で、高貴な身分、権力や地位には相応の義務が伴う、という意味です。
昔であれば文字通りの貴族であるとか、現代なら権力者、大企業が自らに課す「圧力」です。しかしこれは我々中小零細事業者が地域に生きるためにも必要なことだと考えます。
地域の零細事業者が自らノブリス・オブリージュ、公の意識をもてば、今の危うい日本全体を変えていくことはできると信じております。
今井
日本にも昔から「お天道様が見ている」という言葉があります。人前に立つ以上自ら襟を正すことが求められるのです。「企業の社会的責任(CSR)」とか「法令遵守(コンプライアンス)」なんてビジネス用語は必要ありません。誰に言われるでもなく道端のゴミをそっと拾えるような、日本人が昔から持っているそんなありかたが今求められているのだと思います。
なぜ日本は変わらないのか
ここまでお読みいただきありがとうございます。ここまでの内容に加えて
上越零細連 2021年今後の方向性(その2)
レポート:なぜ日本は変わらないのか(政治の右左、経済の右左)
として、なぜ私たちは苦しいままなのか、なぜ日本は変わらないのか、どうしたら変わるのかをレポートとしてまとめました。ぜひお読みいただければ幸いです。
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